2018年08月21日

Kくん型紙作りE(サンダル編)

カリキュラム、サンダル作りへと入ったKくん・・・。

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今回選んだデザインは、木型を使わないパターンのサンダルなので、型紙もあってないようなもの・・。

本来サンダルの場合、これまで通り“木型”を基に作成した“マスターゲージ”を使って“展開”をし、木型へと吊り込んで作成するパターンと、単に大元である“足”そのものに合わせて作成していくパターンの2通りあるのですが、Kくん、

“取り敢えず今回は、足に合わせて作るパターンだけでいいっすっ!”

Kくんサンダル作りA.jpg

ということなので、“型紙作り”というカテゴリなんですが、今回型紙は登場いたしません。悪しからず・・。

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ということで、僅か2週で完成〜!

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クロスしている甲部の抑えは縫いを行わず、“カシメ”で留めるという荒技・・・。

一見“手抜き”のようですが、軽くするためにアウトソールは“ヴィブラム”のスポンジ素材を使用しているものの、トウ部については縫いが掛かりやすいようクレープ(ゴム)素材を持ってきて、しっかり出し縫いを掛けており、底材の剥離防止は考えた作りとなっております。
※まあそれでも手抜きといえば、手抜きなのですが・・・。

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兎に角、夏に間に合わせたかったのね・・・。

Kくん、次からは“ブーツ”作りへと突入いたします。
冬まではまだ時間がたっぷりありますから、今度はゆっくり進めてくださいな。
posted by tomo at 16:34| Comment(0) | 靴専科・型紙づくり

2018年08月08日

Kくん型紙作りD〜その弐(逆吊りモカからオパンケへ・・・更に道草編)

久々ご登場のKくん・・・。(Kくんの場合いつもこの書き出しですが・・。)
※因みに前回はこちら⇒http://sakaiworks.sblo.jp/archives/201804-1.html

前回はモカシンの型紙作りでしたが、もうすこし踏み込んだ“逆吊りモカ”をやってみたいっ!
ということでしたので、進めておりましたところ、

“ついでにオパンケもやってみたいっ!”と・・・。

Kくん型紙(オパンケ)@.jpg

ということで、前回から4か月も空いてしまいました・・・。

なかなか次のカリキュラムへ進めません・・・。まあいいんですけど・・・。

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ということで、3oのショルダーを使い、オパンケ仕様へ・・。

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かなり時間が掛かったこともあり、今回は“習作”ということで、取り敢えず片足のみで進めております。

Kくん型紙(オパンケ)C.jpg

なので、モカシン型紙作りは、“逆吊りモカ”と“オパンケ”のオプション付きということでここまで・・・。


で、次のカリキュラムであります“サンダルの型紙作り”へ突入っ!

と思いきや、

“その前に夏なので、職場で気軽に履ける“スリッポン”を一足作りたいっ!”

Kくん型紙(オパンケ)D.jpg

ということで、道草で・・・、

Kくん型紙(オパンケ)F.jpg

数か月前、複数の生徒さん達の間で流行っていた、“ドクターシューズ”を見て、作ってみたいと思ったようで・・。

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チョットっ!気軽に履ける靴なのに、底縫いまで掛けてるし・・。
因みに、お得意のブラックラピド製法だそうです。

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次はしっかり“サンダル”へ突入しますよっ!
posted by tomo at 15:25| Comment(0) | 靴専科・型紙づくり

2018年04月20日

Kくん型紙づくりD〜その壱(モカシンから逆吊りモカ編)

久々ご登場のKくん・・・。

Kくん型紙(モカシン編)@.jpg

靴専科・応用コースTの“モカシン”作りに入っております。

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前作ローファー編にて習得したモカラインの取り方を生かし、同じ要領でマスターゲージを作成した後、更にモカシンとしての型紙作りとなるのですが、このようにこれまでとは異質の作り方となります。

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モカシンの大きな特徴は、BP付近の中底が無く、その代わり底面も含めアッパーとして作成していくことです。
これまでの靴は、まず底面全体の中底があり、その中底にアッパーやライナーを“吊り込む”ことで靴の形となります。
具体的には木型にまず中底を釘で固定し、木型の上からアッパーを“被せる”ようにして吊り込み、底面にて糊や釘で固定し形にしていきます。

それに対してモカシンは、中足部〜踵のみの中底があり、その中底を釘で木型に固定します。
その後作成したアッパーの革の上に木型を乗せ、風呂敷で“包む”ような要領で甲部分の革と縫っていく、という形になります。・・・・・・・分かるかな・・・・。

Kくん型紙(モカシン編)C.jpg

特徴としては、基本的に芯材が入らないので(踵芯のみ入れる場合もありますが・・)着脱がしやすく気軽に履ける靴といった感じでしょうか・・。

また、BP付近(歩行時に足が屈曲する部分。親指と小指の付け根を結んだ線上のライン)に中底が無いため、靴の“返り”がとても良く、歩きやすい靴ともいえます。

逆に、芯材が無いことにより足(特に踵部)のホールドがしっかりと効かない為、長距離・長時間の歩行には向かず、また型崩れしやすい、といったデメリットもあります。

なので、ちょっとしたお散歩や、ちょっと近所へお買い物・・・といった時なんかには重宝する靴の類かと思われます。

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ということで、Kくんも最初はセオリー通りに作成・・・。
ご覧の通り、見た目的には一般的にやはり女性用としての靴が多い様に思われます。
また、製作時の手数が少ない(芯材を入れず、またつり込み作業等がない)ので、短期間で一足作りたいといった方にはお薦めの靴ともいえます。


ただ、このデザインの靴を履くにはやや抵抗があり、手数の少なさに物足りなさを感じているKくん・・・・。

単なるモカシンではなく、もう少し手を加えた“逆づりモカ”で作成することになりました。

Kくん型紙(モカシン編)D.jpg

“逆づり”とはご覧の通り、通常は底面へと革を引っ張って“吊り込む”のですが、その逆、甲部に向かって吊り込みを行う手法です。

Kくん型紙(モカシン編)E.jpg

皺が大きすぎる為、更に細かく“逆づり”・・・。

Kくん型紙(モカシン編)F.jpg

いい感じに仕上がってきました。

Kくん型紙(モカシン編)G.jpg

因みに底面はこんな感じに・・・。

もう少し時間が掛かりそうなので、また完成時にご登場いただきましょう。
posted by tomo at 13:25| Comment(0) | 靴専科・型紙づくり

2017年12月19日

Kくん型紙づくりC(ローファー編)〜その弐

Kくん、4足目の課題であるローファーの型紙作りの続きです。
前回、その壱はこちら⇒http://sakaiworks.sblo.jp/archives/20171010-1.html

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ローファーではモカ縫いのバリエーションも学んでいただきます。

Kくん型紙(ローファー編)L.jpg

この写真のように色々なパターンがありますので、少しずつトライしてみるといいでしょう。

Kくん型紙(ローファー編)N.jpg


自前のかなり堅めの革を使用したため、甲部の皺がなかなか消えず苦戦を強いられましたが・・・、

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何とか完成〜!

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今回の底付けは“ブラックラピド製法”で進めた模様・・・。

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おっ!今回初チャレンジの踵のシームレスは、綺麗に仕上がったようですね。

Kくん、次は“モカシン”の型紙づくりに挑戦です。
posted by tomo at 18:12| Comment(0) | 靴専科・型紙づくり

2017年10月10日

Kくん型紙づくりC(ローファー編)〜その壱

靴専科の<基礎コース>を順調に終え、いよいよ<応用コースT>へと入ったKくん・・・。

Kくん型紙(ローファー編)@.jpg

<応用コースT>では、まずはローファーを作っていきます。

サンプルにしているのは、普段ご自身が履いてきているこちらの靴を参考にするみたいです。

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これまで作ってきた外羽根や内羽根、いわゆる羽根モノは紐である程度微調整が利くのに対し、ローファーやパンプス等は調整するものがない為、より木型や型紙づくりに“精度”が求められます。

例えば、木型補正においてはBP数値についてローファーの場合、羽根モノの数値からマイナス5~10mm程に設定し、より甲部の抑えを利かせるようにいたします。

で、早速型紙づくりへ・・・。

Kくん型紙(ローファー編)F.jpg

これまでの靴同様、木型の中心線から外側(小指側)と内側(親指側)に分けてまずは型取りをしていき、それらを基に“マスターゲージ”を作成していきます。

Kくん型紙(ローファー編)G.jpg

写真の青い線は外側の面を、赤い線は内側の面を表し、それらを統一した中心線に合わせ一枚のマスターゲージとして使用していきます。

“より精度が求められる靴”と聞いて、これまで以上に慎重に進めるKくん・・・。

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同じ作業を何度も繰り返し、マスターゲージがどんどん増えていきますね・・。

でも、とてもいいことです。なんでもそうなんですが、同じ作業を何度も何度も繰り返すことが成長への近道ですから・・・。

そしてそのゲージを使い、まずは“チェックパターン”を作ります。

Kくん型紙(ローファー編)D.jpg

このチェックパターンで、今度は踵部のホールドをより良くする為の行程を経、その数値を反映させた後“展開”することにより最終的なパターンの完成となります。

また、今回は初めて“モカ”の手縫いにも挑戦します。
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モカラインを描いているところ・・・。

その木型のモカラインにもよりますが、概ねこんな感じでしょうか・・。

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この絵は木型を真正面から見た絵ですが、内側から自然に下りてきて〜センター付近では水平をキープ(もしくは少し山成りのラインに)し、小指側にまた自然に下りていくようなイメージです。

勿論、正面だけでなく上や横からもラインをチェックしてください。

Kくん型紙(ローファー編)H.jpg

最後に、清書して・・・、

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展開図の完成となります。
その展開図から型紙を作り、いよいよ裁断へと突入していきます。
Kくん型紙(ローファー編)K.jpg

おっ!踵をシームレスにしようとしている・・・。
何事にも好奇心旺盛なKくんですが・・・・、果たし上手く吊り込めるのか・・・?

次回乞うご期待ですっ!
posted by tomo at 14:22| Comment(0) | 靴専科・型紙づくり

2017年07月12日

Kくん型紙づくりB(内羽根編)〜その弐〜“災い転じて福となす”の巻

久々ご登場のKくん・・・、約4か月ぶりかな・・・。

これまで“型紙づくり”をメインにご紹介しておりましたが、今回の内羽根はハンドソーンで仕上げるということもあり完成までに少し時間が掛かっておりました。
※前回の様子はこちら⇒http://sakaiworks.sblo.jp/archives/201702-1.html

で、完成形までのご紹介がまだでしたので、続きを“その弐”ということで・・。

Kくん型紙(内羽根編)M.jpg

今回は“サイド芯”にも挑戦です。

殆どの靴には、トウ部分には“先芯”、そして踵部分には“かかと芯”もしくは“月形芯”という心材が入っております。
つま先を保護するため、とかキッチリ靴が足について来る(踵をホールドする)ように、といった理由で入れられているのですが、サイド芯までは入っていない場合が殆どです。

ハンドソーン等の手縫い靴ではよく行われる手法ですが、“先芯”や“かかと芯”はもちろん、靴の側面にも革を一枚入れることにより、型崩れを防ぎより靴を長持ちさせるのが主な目的です。

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右・左、更には内・外と計4つの型紙を作り・・・、

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基本、アッパーと同じ革をライナーとの間に挟み込んでつり込みを行います。

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つり込みは、もう大分手馴れてきたご様子・・・。

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あっという間に仕上げてしまいました。

で、その後の“掬い縫い”も結構サクッと行い、かなりのハイペースで進んでおりましたが・・・、

その後の“出し縫い”をかなり手こずったご様子・・・。

靴の修理のお仕事をされている関係で、出し縫いは機械(専用ミシン)で仕上げる予定だったのですが、
“踏まず”(内側中足部、いわゆる土踏まずの辺り)を内側に攻めすぎたのでしょう、

“針が入りませんっ”

といわれたとのこと・・・。

なるほど、これで時間が掛かったわけですね・・。

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確かに、だいぶ攻めましたね・・・。

で、色々と検討した結果・・・、今回は“ペグ打ち”という技法でなんとか完成と相成りました。

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ワックスの仕上げも、なかなかいい感じで・・・。

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攻めに攻めた踏まずのアップ・・・、

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因みに“ペグ打ち”とはこちら・・・、

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19世紀後半、まだ接着剤はおろか釘等も量産される前の時代、靴底を主に止めていたのは“peg”といわれる木製の釘だったようです。※因みに日本では“ペイス”という名前で今も多少使われています。

昔の“ウエスタンブーツ”などはこの方法で留めてあるものが多かったようです。

また、アメリカの矯正靴として有名な“DrScholl(ドクターショール)”のCOPEGという靴もこのpegを打ち込むことにより、アーチのサポートを強化した靴として、一部のコアなファンがいることでも知られています。※因みに“Dr.scholl”“copeg”と叩くと所謂“靴マニア”たちがこの靴の良さを熱く語っていますので、興味のある方はどうぞ・・・。

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オールドシューズ、ヴィンテージシューズをこよなく愛するKくんとしては、まさに、

“災い転じて福となす”的な感じで仕上がりました。

Kくん、次は“ローファー”の型紙づくりに突入です。
posted by tomo at 14:24| Comment(0) | 靴専科・型紙づくり

2017年02月28日

Kくん型紙づくりB(内羽根編)〜その壱

“外羽根”、“モンクストラップ”ときて次は“内羽根”の型紙づくりに挑戦中のKくん・・・。
※前回、前々回の模様はこちら⇒http://sakaiworks.sblo.jp/archives/20160624-1.html
              ⇒http://sakaiworks.sblo.jp/archives/20161104-1.html

Kくん型紙(内羽根編)@.jpg

これまで同様、マスターゲージを使って羽根を付ける前のベース部分をクラフト紙で作りますが、右側が外羽根バージョンなのに対し、内羽根は左側のようなパターンになります。
つまり、トップラインが“コの字型”に対し、内羽根は“X字型”になるのが特徴です。

この紙を木型に添わせることによってトップラインの高さを微調整します

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で、好みのラインをマスターゲージに書き込み、上記で調整した数値の上げ下げを反映させ・・・、

Kくん型紙(内羽根編)B.jpg

その後“展開”させることで型紙の下書きを作成します。

Kくん型紙(内羽根編)C.jpg

こちらが、展開図から切り出したアッパー&ライナーの型紙となります。

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Kくん、今回はパフォーレーションにもチャレンジです。

“ギザ抜き”&“親子穴”でセミブローグで進めていくみたいですね。。。

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ダブルステッチの“飾りミシン”は後半ちょっとレロレロレロ・・・。まだまだ修行が足りませんなっ!

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でもって、なんとかアッパーは完成した模様・・。

更には、今回は底付けをハンドソーンにて進めるようです。

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ということで、中底は5o厚のショルダーを使って、

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木型に釘留め・・・。ところでなかなか渋いマイ木型をお持ちですな・・。

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自転車のゴムチューブを使って、しっかり木型に添わせます。
因みに冬場の乾燥しているときは、この方が手っ取り早いのでこれで進めますが、夏場の湿気が多いときは中底にカビが生える恐れがあるので、周囲を釘で打ち込んで固定していきます。

Kくん型紙(内羽根編)K.jpg

グルグル巻き・・・。

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更に糸作り・・・。完成まではもうちょい時間がかかりそうですな・・。
posted by tomo at 16:20| Comment(0) | 靴専科・型紙づくり

2016年11月04日

Kくん型紙づくりA(モンクストラップ編)

前回、外羽根タイプの型紙づくり〜靴の製作を行ったKくん・・・。

次は、外羽根の応用編ともいえる“モンクストラップ”の型紙づくりに挑戦です。

因みに前回の(外羽根編)はこちら⇒http://sakaiworks.sblo.jp/archives/20160624-1.html

Kくん型紙(モンク編)@.jpg

今回はあくまで“外羽根”の変形バージョンという考え方なので、いわゆる“本靴”までの作成はせず、仮履きのみの作成となります。

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前回の“外羽根”同様、マスターゲージにまずはデザインを書き込んでいきます。

“トップラインの高さ”や“閂(かんぬき)”の位置等、前回のものとは多少位置を変えてみることに・・。

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そのゲージを展開して型紙のベースとなる“展開図”を作成します。
今回は、履き口をだいぶ浅くして、少し独自のデザインにするようですな・・。

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で、こちらが型紙・・。
外羽根同様、パーツは3つのみ。

その後、ライナーの型紙作成も進めて、双方縫い合わせ・・・、

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何とかアッパーが形になってきました。
因みに右側の市販の靴が、今回の靴のベースになっているようです。

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後は尾錠を付けて完成です。

最後にサクッと吊り込んで・・、

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完成〜!
今回は、“仮履き”なので、片足のみ・・。
Kくん型紙(モンク編)G.jpg

これで、だいぶ外羽根タイプの靴の応用が利くようになったと思います。

次はもう一つの“羽根もの”である内羽根(バルモラル)の型紙づくりに進んでいきます。
posted by tomo at 12:36| Comment(0) | 靴専科・型紙づくり

2016年07月28日

型紙づくりからの1足が完成〜!

型紙づくりから覚えたいというKクン・・・。

最初は外羽根仕様の靴で、マスターゲージ作りから、展開作業を何度か繰り返しておりましたが・・・、
※前回の記事はこちら⇒http://sakaiworks.sblo.jp/article/175808473.html
Kくん型紙(外羽根)J.jpg

つり込みまでは工房で終えた後、残りはご自身で仕上げてきてしまいました。

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なにやら“マッケイ製法”で仕上げる予定でしたが、更に出し縫いを掛ける“ブラックラピド製法”にしたようです。
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ヒールの積み上げも、綺麗に仕上がりました。

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次は、外羽根のバリエーションのひとつでもある“モンクストラップ”の型紙に挑戦です。
posted by tomo at 14:54| Comment(0) | 靴専科・型紙づくり

2016年06月24日

Kくん型紙づくり@(外羽根編)

今年3月から通っていただいているKくん・・。
修理関係のお仕事をされているようで、より靴の知識を深めたく、型紙づくりから学びたい、ということで通っていただいてます。
Kくん型紙(外羽根)@.jpg

まずは、木型を基にゲージ作りから・・・。
靴を作るうえでは、立体的な木型をいったん平面に起こしなおす必要があります。

人間の足の形に近い、複雑な形の木型をそのまま平面にするのは大変なので、まずは@底面、そして木型の中心(センター)からA外側(小指側)、B内側(親指側)と3つに区切ります。
3つに分けたとはいえ、それぞれの面には微妙な曲線や湾曲・くぼみ等がありますので、それらを一旦平面状に起こしなおすわけです。

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こちらは、センター〜外側(小指側)の面を写し取ったもの・・。

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内側(親指側)も同じようにクラフト紙を使って作成します。

で、その2枚(内外)を1枚にまとめたものを“マスターゲージ”とします。

このマスターゲージさえ作ってしまえば、あとは外羽根以外、モンクストラップや内羽根等、羽根モノの靴はどんな靴の型紙も作ることができます。
Kくん型紙(外羽根)C.jpg

今回は外羽根の型紙づくりとなりますので、コピーしたマスターゲージに、外羽根独自のルールに乗っ取ってラインを描いていきます。上の写真にあるのが外羽根仕様でラインが書かれたマスターゲージとなります。

その後、そのマスターゲージを使って“展開図”と言われるものを作図していきます。
マスターゲージ作りもそうですが、やはり型紙というのはすべての大元となりますので、かなりの精度が求められます。

Kくん型紙(外羽根)D.jpg

このあたりの“精度”というのは、もう場数をこなすしかないですね・・・。
マスターゲージ作りや、展開の仕方そのものはさほど複雑ではありません。数回やればおおよそ覚えられると思いますので、あとは何度も同じことを繰り返し、その精度をいかに高めるか・・、というところにかかってきます。

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なのでKくんも、同じものを何回か繰り返してます。

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同じマスターゲージで、同じ展開の仕方をしても、重ねてみると微妙に違っているのが分かると思います。
この誤差をちょっとでも少なくしていくわけですね・・。
まさに日々精進っす・・。

展開図が完成したあとは、それを基に型紙を作っていきます。

Kくん型紙(外羽根)G.jpg

ここでは、いくつかに分かれた型紙に“貼りシロ”や“縫い割代”、また“折込み(ヘリ返し)シロ”や“つり込みシロ”等を付けて型紙をカットしていきます。

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また、ライナーの型紙も同時に作成していきます。
ライナーの型紙はアッパーの型紙をベースに作成していきますが、いくつかのルールさえ覚えてしまえば、次の内羽根やほかのデザインの靴でも同じ考え方となりますので、ちゃんと次回まで覚えておいてくださいね。

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いよいよ、革の裁断です。
大分気合が入ったきたKくん・・、革も自前で揃えました。なにやらライナーで使う革は素仕上げの“ホース”を購入したとのこと・・。

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ヘリ返し等の下処理をして・・、

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つり込み作業へ・・。
因みにつり込みは独学で何度か経験済とのことでしたのでお任せで・・。

ただ、購入してきた革がだいぶ堅かったようで、なかなか甲部の皺が伸びずに苦戦を強いられることに・・。

ただ、ここもちょっとコツを伝えてあげると、スーッと皺が消えていき・・、
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なかなかいい感じに仕上がってきました。
Kくん型紙(外羽根)M.jpg

それにしても、この木型・・随分とロングなノーズっすね。
posted by tomo at 14:02| Comment(0) | 靴専科・型紙づくり