2012年04月03日

靴作り〜其の一

13_2.jpg

と、タイトルとは裏腹にいきなり革ベルトの写真・・。

・・・・丁度このタイミングで完成したものですから・・・。



最近、革小物や鞄類のアップが多かったようで、一部の方から、

“靴づくり、ときどきブログ”なのに・・

といったご指摘もありまして・・・。

ということで今回は久しぶりに靴作りの工程をばご紹介したいと思います。


今回は、ロングノーズの木型を使い製法はハンドソウのパターンです。

靴作り@.jpg

まずは、足のサイズに合わせた木型をチョイスし、フットプリントの数値と照らし合わせます。

BP甲部の高さ、また踵の大きさ・形状など、その人によって各部分数値が異なるわけですが、最も数値の小さい部分を基準に木型のサイズを決定します。

今回は足長が242mm、BPが250mmの為、木型は24.5cmをチョイス。

一般的に日本のJIS規格の木型だとワイズはEEEといったところでしょうか・・。

また後部足長の長さ等も測ります。

後部足長とは、BP(足の親指の付け根と小指の付け根)を結んだ線と足の進行方向に対する足長の線が交差する点から踵最後部の長さですが、ここの長さが重要です。

まあ、簡単に説明すると、例えば足長が同じ242mmの人でも足指が長い人もいれば、短い人もいるわけで、そうすると歩行の時に地面を蹴り上げる位置が微妙に違ってくるわけです。

この位置が正確につかめていないと、いくら足長が合った木型でもフィット感は得られません。


なので、その方に合わせた後部足長を木型に反映させる為、木型底部にもロウで微調整を行います。


靴作りA.jpg

で木型補正が完成したら、今度は中底作りに入ります。

5mm厚のベンズと呼ばれる堅い牛革を木型に合わせて切り出し、水に浸します。

表面の銀をガラスで削り、また床面も毛羽立ちをこそげ落とした後、木型に釘で打ちつけます。

靴作りB.jpg


このとき、きっちりと木型底面のエッジが出るようにしっかり叩いていきます。

靴作りH.jpg

この状態で一晩置き、乾燥したら包丁で丁寧に切り出していきます。

靴作りC.jpg

今回はハンドソウウエルト製法の為、掬い縫い用の溝ほりをしていき、掬い針にて約8mm間隔で針穴をあけていきます。



ここまできたら中底作りを一旦離れ、今度はアッパー作りです。

補正した木型から型紙を作り、それに合わせて好みのアッパーを作っていきます。

今回はシンプルな外羽根タイプ。羽根は小さめ(2つ穴)でチョット、ヨーロピアン風に・・・。

靴作りD.jpg

革はパープルのナッパを使用。


靴作りE.jpg


履き口をしっかりさせる為、今回は黒のパイピング(玉縁ち)を施します。

靴作りF.jpg

単に織り込みだけにするよりも、多少締まった印象になります。

靴作りG.jpg

甲部は、腰部とは対照的に明るめの革ということで、今回はサビアのナッパBを組み合わせてみました。


とまあ、今日はここまで・・。また機会を見て“其の2”をアップしたいと思います。


それにしても、外が凄いことになってます。


八王子で風速40m/s ,横浜あたりでは停電が相次いでるとのこと・・。

都内で“竜巻警報”なんて初めて聞いたかも・・・。

早く帰ろう・・。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/54792239
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック