タンニンのしっかりとした革を使おうかとも考えましたが、今回はクロム革ですすめることに・・。
理由としては・・、
@タンニンでのコバ磨きはこれまで散々やってきたので(・・コバ磨きは奥がとっても深いので、もちろんまだまだ精進が必要ですが・・)、今回はクロム革で“バスコ”&“熱ゴテ(アイロン)”を使ったコバにチャレンジしてみたかったのがひとつ。
A単なる一枚革を切ったものではなく、表面と裏面の革の間に“芯”を入れることにより、ぷっくらとふくらみを持たせたベルトにする為。
Bそしてなによりコスト削減の為。
ベルトって、おおよそ100cmx幅3〜6cm程を直線で採るんですけど、革の厚みを均一にすることや傷等を避けたり、などと考えると現物の面積の割には結構もったいない採り方をする。
一枚革なら厚めのタンニンでもありですが、サンプルとして作るにはちょっと勿体無いかな・・と。
とまあ、そんなこんなで結局¥30/dsの廉価な革で進めてみました。

高くていい革を使えば、それゃもちろんいい物が出来上がりますが、
原価を抑えていいものを作るということも大事かな、と・・・。
革を扱っていると、どうしてもタンニン > クロム的な図式が出来上がってしまいますが(もちろんクロムでも高価な革も沢山ありますが・・)、色の豊富さではクロムなめしの革の方が圧倒的に強い。
今回は単調な茶色でしたが、個性的でオリジナルな色彩のベルトを、と考えた時にはこちらの方が作る楽しみは圧倒的に大きいかも・・。