2019年04月28日

平成最後の靴完成〜!

ベタなタイトルですみません・・・。

ところで、毎年年末の教室になると、皆さん帰り際に、

“良いお年を〜”

といって帰って行かれます。もちろん私も同様にお返しをするわけですが、元号が変わるこのタイミングでは何と言ってお別れするのが正解なのでしょうか・・・。

年が変わるタイミングで“良いお年”と言っているわけですから、元号が変わるのであれば

“良い元号を〜”

かな・・・・。なんか違うな・・。

時代の節目に当たるから、“良い時代を〜”みたいな・・・。

これもイマイチ・・・。

土曜クラスで大学生のMくんと、このことについて話していたところ、

“学校でもみんなと話していたんですが、“良い平成を〜”なんてどうですか?”と・・・。

なるほど・・・。

“でも、よいお年ってのは新年をさしているから、それでいくと“良い令和を〜”ってのが正解じゃない?”

と、どうでもいい話しをしながら、Yさん、たぶん平成最後の靴が完成です。

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もうかれこれ12〜13足目・・・、私もご本人もよく覚えていません・・・。

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今回は、叔母さまに当たる方への靴となります。少しずつレベルアップを図っていきます。

どういうことかというと、靴作りは、殆どの方はまず自分の靴から作成していただきます。
市販の靴と、足を採寸し木型をしっかり補正して仕上がった靴の履き心地を、ご自身で体感していただく為にも重要だと考えています。

何足か作成したその後、今度はご家族等身近な方の靴に取り掛かります。
ご家族なら、多少合っていなくても、許してもらえるからです。※お金の収受も発生しないでしょうから・・。

ただし、今回は家族からちょっと離れたお立場の方・・・。

“材料費位は貰っておこうかな・・”

ということなので、よりフィット感の精度を上げていく必要があるわけです。

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型紙作りから、全てご自身で・・・。大分手馴れてきましたね・・・。

それにしても、ちょっと変わったデザインですね・・・。トリッ〇ンっぽい感じでしょうか・・。

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濃茶の革を縫製し・・・、

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吊り込み作業へ・・・。
手前のベージュのワラビーっぽいのは、ご自身の靴だそうで、同時進行してます。

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仮吊り込みを終え・・・、

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芯材を入れて本つり込みまで終了・・・。

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今回はステッチダウン製法(アウトステッチ製法ともいいます)で底材を付けていくようですね。

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こちらもサクッと、仕上げ・・、

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おっ!チェーンステッチですな・・。

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ソールは、“ウエッジソール”・・・、相変わらず色々と盛り込んでます。

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ということで、完成〜!

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今日これから、直接ご実家へ帰られるとのことで、このGW中にお渡しするようです。
完成のタイミング迄しっかり管理して、もうほぼ職人レベルです。

前述の、“いつも春にブーツを完成させてしまうNさん”にも見習っていただきたい・・・。


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さて、後は感想がどうなるか・・・。

令和に入って最初の報告が愉しみです。
posted by tomo at 11:19| Comment(0) | 工房及び教室のこと

2019年04月25日

Nさん追っかけ記録Aウエスタンブーツ編〜翌年の冬も間に合いませんでした・・・の巻

昨年の今頃・・・。

暖かくなり始め、ブーツの季節がいよいよ終わるというタイミングでご登場いただいたNさん・・・。
※その時のブログ⇒http://sakaiworks.sblo.jp/archives/20180304-1.html

昨シーズンには間に合わせようと、のんびり進めておりましたが、途中諸々ありまして、結局また暖かい季節を迎えることとなってしまいました。

今回でブーツは3足目ですが、毎回暖かい時期に完成させるのが恒例になりつつあります。

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ウエスタンブーツ特有のミシンステッチで、
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少しクタビレテしまったのか、なかなかモチベーションが上がらずにおりましたが・・・、

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次のライナー作成へ・・・。

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アッパー部分と縫い合わせ・・・、

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なんとか吊り込み作業へ・・・。

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vibramソールと飾り押し縁を付け・・、

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グラインダーで削り廻し・・・、

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やっと形になってきました。

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最後にポリッシュで磨きを掛け・・・、

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完成〜!

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お父様へのプレゼントですが、取り敢えずご自身で一旦足入れ・・。

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2年越しとなりましたが、お父様、大変お待たせいたしました。

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ブーツの季節は終わってしまいましたが、どうもお誕生日が5月ということなので、丁度良かったのかな・・。
posted by tomo at 12:58| Comment(0) | 生徒さん追っかけ記録

2019年04月23日

逆吊りモカでラッ〇ルモカシン

2月からスタートしたHさん・・・。

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某有名靴学校で2年間学んだ後、現在は都内で靴修理のお仕事をされているようです。

ひと通り靴作り(型紙作りから手縫い迄)は学んだものの、いわゆる“モカシン”の靴はその学校では教えていないらしく、

“アメリカのラッ〇ルモカシンの様な靴を、型紙作りから教えてほしいっ!”

とのこと・・・。

因みに現在の会社は、4月で退職し、その後別の靴関係のお仕事をされるようで、有休を使いながら週2のペースで型紙作りです。

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あまり時間がないので、木型補正はこちらで行い・・、

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一生懸命、型紙作ってます。

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私が作成したものと比較し、誤差が無いか、ひたすら線を引きパターンを覚えていきます。


経験者とはいえ、全く初めてのパターンなので、実際に私も型紙を基に作成した革で、“逆吊り込み”を実演してみせます。

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“逆吊り”とはこんな感じで、底面にではなく、甲側に革を強く引き、釘で固定していく方法・・・。

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側面はそうでもないのですが、この辺からが一番しんどいところ・・・。

今回は2o強の厚い革を使っております。

本家の“ラッ〇ルモカシン”も、これと同様にかなり厚みのある堅い革を使用していると思われます。

モカシンスタイルの靴は、構造上どうしても芯材を入れることが出来ない為、アッパーそのものを丈夫にする必要があるからです。(因みに踵芯は入れようと思えば、入れられますが・・・。)

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しんどい部分終了です。

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あとは、甲部分と縫い合わせていくのですが、こちらも“合わせORおがみ”とか、“カブセ”とか、色々なパターンがあり、その縫い方によって、アッパーの取り方が変わってきます。

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因みに今回は“カブセ”のパターンで・・・。

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でもって底面はこんな感じで・・・、

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取り敢えず、アッパー試作は完成〜!

ところが4月に入り、新たな勤め先が決まったHさん、

“すみません、配属が九州になってしまったので、引っ越すことになってしまいました・・・。”

えぇ〜っ!!

まあ、しょうがないですね・・・。

生憎完成まではいきませんでしたが、なんとか思い出しながら、是非向こうで完成目指して頑張ってください。
posted by tomo at 15:35| Comment(0) | 工房及び教室のこと

2019年04月11日

SKさん追っかけ記録A〜ついに完成!〜一ヶ月は眺めて過ごします・・の巻

Sさん追っかけ記録その弐です。
※その壱はこちら⇒http://sakaiworks.sblo.jp/article/185650881.html

早速出し縫いに取り掛かります。

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前述のKさん同様、Sさんもご自身で購入した“マイ木型”の為、結構自宅に持ち帰っての作業が多めです。

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ということで、出し縫い作業も“サクッ”と終了・・。

ヌメを汚さないよう、夏場でも手袋しながら作業してきたおかげで、比較的綺麗に仕上がりましたね。

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と、いきなり染まってます・・・。
やっぱりお家で仕上げてきましたので、染めの様子は写せませんでした・・。残念っ!!

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一応“スフマート”・・・。

もうちょっと重ねても良さそうにも思いますが、Sさん曰く、

“ちょっと、おっかなかったので、この辺で止めときました・・・。”

敢えて危険は冒さない、慎重派のようです。

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まあ、こういうのも好みの問題ですから、全然OKっす!!

私なんかは、チョット攻めすぎる傾向がありまして・・、以前グレーに染めようとして、結果真っ黒になってしまいましたし・・・。

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でもって、ヒールの積み上げ&切り回し・・・、

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メンチュウロウを擦り込み・・・、

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後は、磨いて、磨いて・・・、

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ひたすら磨いて・・・、

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完成〜!

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Sさん、前ブログで登場のKさんとは異なり、即足入れはしません。(Kさんは、完成後直ぐ足入れし、15分程工房内をウロウロしておりました・・。)

“ハンドソーン1足目あるある”ですが、Sさん曰く、

“1ヶ月位は、履かずに眺めて過ごしますっ!”

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完成後のリアクションも人それぞれ・・・。
posted by tomo at 12:00| Comment(0) | 生徒さん追っかけ記録

2019年04月07日

出し縫いはフィリピンでやってきますっ!

3足目のKYさん・・・。
※KYさん、これまでの流れ
http://sakaiworks.sblo.jp/archives/20190115-1.html

前ブログでは2足目となっていましたが、サンダルも作っていましたので正確には3足目ですね・・・。

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さて、掬い縫い迄完了しておりましたので、踵部分の“鉢巻”と呼ばれるパーツを成型し、その後“中もの”と呼ばれるコルクやシャンクを入れ、本底を貼り・・・、

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ヒドゥンチャネルの為、アウトソールに切り込みを入れてます。

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更に、ウエルトに車ゴテで当たりを付けた後、いよいよ出し縫い作業へ・・・。


ところがここで、2〜3か月に一度はあるという2週間程の海外出張(フィリピン)が入ってしまいました。


ということで、

“出し縫いは向こう(フィリピン)でやってきます。”

ハハハ・・・。

Kさん曰く、“出張中って、夕方に仕事が終わった後ずっと暇なんですよね・・・テレビもつまらないし、飲みに行く人もいないし・・・。”

ということで、必要な資材を“出張道具”として持ち出し、約2週間、夜はじっくり出し縫いするみたいです。
※Kさんは“マイ木型”を購入しておりますので、こういった事も可能なんですね。


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なので、ここでは出し縫い作業はすっ飛ばし、ソールの仕上げ作業へ・・・。

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この後、本人のご所望で“ヴィンテージスチール”を取り付け・・・、
※その時の様子はこちら⇒http://sakaiworks.sblo.jp/archives/20190317-1.html

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KYさん外羽根Q.jpg

いよいよ、ヒールの積み上げ作業へ・・・。

KYさん外羽根U@.jpg

最後にコバやヒールに染料を入れて・・・、

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完成〜!

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早速足入れ・・・。
初めて足を入れたときに出る、“プシュ〜っ”という音を聞き、

“おぉ〜わーい(嬉しい顔)!!”

と、子供のような笑顔を見せるKさん・・・。


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その後、立ったり、座ったり、工房内をウロウロしたり・・・・、15分位ずっとニヤニヤしっぱなしで、なかなか靴を脱ごうとしないKさん・・・。

KYさん外羽根UA.jpg

なんだか、こっち迄嬉しくなっちゃいました。
posted by tomo at 15:33| Comment(0) | 工房及び教室のこと