2017年12月25日

今年最後の完成品は?・・・

今年6月から靴づくりをスタートされたKさん・・・。

“初めて”となる一足目は、チャッカブーツを選択・・・。
最初の靴としては無難な選択といえるでしょう。

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“小学校の家庭科以来”と仰っていましたから、ほぼ初めて扱うミシンに当初は悪戦苦闘しながらも・・・、

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9月には無事仮履きが完成・・・。

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サイズ的には問題は無いのですが、ベロが少し短か過ぎましたね〜!

ベロ以外は当初いただいた“サンプルデザイン”通りに出来上がっているのですが・・・。

ご本人曰く・・・、

@ヒールの“ハカマ”デザインがやっぱり要らないっ!(写真赤い部分)
Aヒールの縦ラインは地面に対して垂直がいいっ!(写真青い部分)
B履き口のラインがチョット・・・、もう少しエッジを利かせたいっ!(写真黄色の部分)


とのこと・・・。

まあ、こんな細かいわがままも手作り靴ならではですから・・。

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ということで、型紙をご自身の希望通りに一部訂正を加え、早速本番へと突入です。

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革はマットな雰囲気の黒い革をチョイス・・・。

2.0oと、ちと厚めではありますが、まあ何とか大丈夫でしょうっ!

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無事仮つり込みを終え・・、

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踵芯を入れ、本つり込み・・・。

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ソールをグラインダーで削りまわしてます。

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今回の飾り押し縁は極細タイプを選択・・・。

押し縁が太い(通常タイプの)場合は靴本体と押し縁・ソールをまず圧着してから、最後にソール回り・ヒール回りをグラインダーで削っていくのがセオリーです。
しかし、今回のように細い押し縁の場合そのやり方で進めると、特に経験値が少ない方は、靴本体にグラインダーが当たってしまう恐れがありますので、先にサイズを決めてからソール・ヒールのみを削り廻し、最後に本体に圧着します。

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ということで、いわゆる“アゴ落とし”等は一発勝負になりますので、このように輪ゴムで固定をして慎重に進めていきます。

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無事圧着が終わり、最後にポリッシュで艶出しです。

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ん〜、いい感じっす!

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ということで、完成〜!

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何とか年内に間に合いましたっ!

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この靴が、本年最後の完成靴になるかなぁ〜。
posted by tomo at 10:27| Comment(0) | 工房及び教室のこと

2017年12月19日

Kくん型紙づくりC(ローファー編)〜その弐

Kくん、4足目の課題であるローファーの型紙作りの続きです。
前回、その壱はこちら⇒http://sakaiworks.sblo.jp/archives/20171010-1.html

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ローファーではモカ縫いのバリエーションも学んでいただきます。

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この写真のように色々なパターンがありますので、少しずつトライしてみるといいでしょう。

Kくん型紙(ローファー編)N.jpg


自前のかなり堅めの革を使用したため、甲部の皺がなかなか消えず苦戦を強いられましたが・・・、

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何とか完成〜!

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今回の底付けは“ブラックラピド製法”で進めた模様・・・。

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おっ!今回初チャレンジの踵のシームレスは、綺麗に仕上がったようですね。

Kくん、次は“モカシン”の型紙づくりに挑戦です。
posted by tomo at 18:12| Comment(0) | 靴専科・型紙づくり

2017年12月15日

Yさん追っかけ記録A(外羽根編)~今回はダブルウエルテッドで行きますっ!の巻

この秋から息子さんの靴を作り始めたYさんの続きです。
※前記録@はこちら⇒http://sakaiworks.sblo.jp/archives/20171102-1.html

先芯(トウパフ)作りから・・・、溶剤系は使わず、床革で仕上げていきます。

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ご自身の靴同様、息子さんの靴であろうと、一切手は抜きません。

シャンクも鉄を使わず、革を使っていますね・・・。

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今回は一切釘を使わずに仕上げるようです。
現在主流の圧着(セメント)の靴はもちろん、ハンドソーンウエルトの靴でも、踵部に釘を使う靴が多いのですが、いわゆる“錆(さび)”を嫌い、一切釘類を使わない、といった職人さんも少なからずいらっしゃいます。

こだわってますね〜。

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この写真でお分かりだと思いますが、今回は掬い縫いを“ダブルウエルテッド”で仕上げてます。

“シングルウエルテッド”の場合、踵部より前だけ掬い縫いを施し、踵部は“鉢巻き”と呼ばれる別取りの革を釘で留めるのですが、今回の“ダブル”は全周ウエルトで掬い縫いを施します。

なので釘を使わずに済むわけです。

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また踵ががっちりして見える為一見重そうに見えるのですが、逆に釘を使わないので“見た目より軽い”という印象を与えます。

出し縫いの前に、“車ゴテ”でウエルトに刻みをしっかり付け・・・、

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“出し縫い”も360度、全周施します。

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ご覧の通り、これらの技法はどちらかというとカジュアルな雰囲気の靴に多い意匠のひとつです。

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更には、ヒールを一枚づつ積み上げていき・・・、

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グラインダで整えていきます。

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アウトソールはvibramのハーフソールを貼り・・、

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ヒール&ウエルト廻りに磨きを掛けて、

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いよいよ完成です。

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“年末の帰省時には渡したいんだよね〜”

と仰っていましたが、しっかりと間に合いました。

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なんとも“息子孝行”のお父さんですなぁ・・・。

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心配していた、踵部のシミもほぼ消えて、ほっと一安心です。

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自前の木型で“木型補正”から“型紙づくり”も含め、全てがセルフプロデュースの靴・・・。

いっぱい履いてもらえるといいですねっ!
posted by tomo at 17:47| Comment(0) | 生徒さん追っかけ記録