2017年07月28日

夏らしいホワイトシューズが完成〜!

予想通り、先週から“パクチー地獄”が始まりました。

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2〜3日に一回程、適度に摘心をしておりますが、成長が止まりません・・・。

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もう、この夏4回目くらいの“ピータン豆腐”が、昨晩も食卓を彩りました・・・。

バジルの方も相変わらず成長著しく・・・、バジルとパクチーの“無限ループ”に陥っている今日この頃・・。



さて、こちらは今年2月から初めての靴作りに挑戦中のTさん・・・。

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一足目ですが、ご自身でピュアホワイトの革を購入されてきました。

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普段はミシンを使わない、という割にはなかなかいい感じです。

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しっかりと心材も入れていきます。
メンズのかっちりした靴は5o厚の“床革”を漉いて入れますが、

“あまり堅くない方がいい”

とのことなので、今回は2oの床を心材として使っています。

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初めての“吊り込み”作業・・・。

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エナメル等、光沢のある革もそうなんですが、この“白”というのも吊り込みの時なかなか厄介な革のひとつです・・。

細かな皺が、なかなか消えてくれず、苦戦中・・。


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ここで“裏技”・・・。吊り込みシロを通常より少し短めにカット・・・、つまり底面の革の収まりが良くなるようにしながら、なんとか表に浮き出る皺を消そうとしてます。


と、なんだかんだで、完成〜!

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ライナーも水色を使い、夏らしい一足がいいタイミングで完成いたしました。

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スタートから5ヶ月チョットでの完成と、なかなか手際よく仕上がりましたね。

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Tさん、次は冬に向けて“ジョッパーブーツ”をつくってみたいとのこと・・・。

ただ、その前に、余った革で“パスケース”を作りたい、ということで・・・、

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おっ!、裏の飾りは今回の靴と“お揃い”ですね・・。

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2017年07月25日

Yさん追っかけ記録⓵(スニーカー編)〜型紙づくりはパターンさえ覚えれば簡単っ!?〜の巻

今回で6足目、度々ご登場のYさん・・・。

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ご自身で購入されたグリーンのベロアを使って、気軽に履けるスニーカー作りに挑戦です。

因みにこちらはYさんのノート・・・。

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凄いな・・・。これ、出版したら売れるんじゃないか・・?

底付けパターンも、ハンドソーンやノルウィジャンも既に経験済みですから、もう職人レベルですな・・。

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ということで、いつものようにフィッテイング(仮履き)もサクッと仕上げて・・・、

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良い感じに仕上がりました。

因みに右足の方は、昨年ノルウィージャン製法にて仕上げた“チロリアン”・・・。
普段履きにご愛用頂いているようです。

でもって、早速本番へ突入です。

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羽根部分のみベロアを使用し、ベロと踵の“ハカマ”部分は教室の“アリゾナ”という革を組み合わせてみました。

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今回は、“クッション”にも初チャレンジです。
スニーカーなんかではよく見られますが、履き口部やベロにクッションを入れ込み、足あたりを良くするパターンですね。

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アッパー、ライナーをまとめ上げたところ・・・。
非常にシンプルです。

因みに今回のタイプのスニーカーや、あとモンキーブーツ等はこのようなパターンで組み立てるのですが、型紙づくりは、いわゆる“外羽根”のちょっとした応用になります。

これは、最もオーソドックスな“外羽根”・・・。

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※2014/6月 S・Yさん作

こちらもそうですね・・・。モカに飾りのステッチを入れたパターンとなります。

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※2014/11月 M・Kさん作

レディースだとこんな感じ・・・。“飾り穴”、ブローグを付けるとまた印象が変わりますね。

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※2014/11月 N・Aさん作

“モンキーブーツ”っぽい感じだと・・・、こんな感じ。

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※2014/11月 N・Aさん作

今回のYさんのスニーカーは、このモンキーブーツの羽根(閂止め)を極端にトウ部まで持ってきた感じになります。


因みにこれは“ダブルモンクストラップ”・・・。

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※2014/11月 I・Kさん作

これもいわゆる外羽根の応用パターンなので、“型紙づくり”という観点から言えば、全て同じ作り方となります。

なので、このパターンを覚えてしまうと、かなり作れる靴のバリエーションが増えるかと思います。

今作から本格的に“型紙づくり”にも挑戦中のYさんですが、今後の靴はご自身で型紙が引けそうですね。
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2017年07月19日

夏なのでトングサンダルを新調してみた。

順調に育ってきたバジルが豊作です。

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もう食べきれません・・・。
摘みたての風味を味わうため、トマトとモッツアレラが欠かせない状況が2週間程続きましたが、さすがにもう飽きてきました・・・。
なにか新しい食べ方を考えなければ・・・。

同時にコリアンダー(パクチー)が、ここにきて急成長を見せています。
来週辺りからは、“パクチー地獄”が始まりそうな予感が・・・。

プチ菜園を始めてから、“ベランダ滞在時間”が増えたせいか、ベランダで使っていたサンダルの鼻緒が切れてしまいました。

修理しようかとも思いましたが、もう10年近く経つこともあり新調することに・・・。

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型紙は前作同様、トングサンダル仕様で・・・。

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菜園でグリーンを愛でてきたからか、“アリゾナ”という革のターコイスをメインにしようかな、と・・・。
アクセントで赤の“ディナオイル絞り”を組み合わせることにしてみました。

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糊付けする前に、足にしっかりと合わせ貼りシロ位置を左右それぞれ決めてます。

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サンダル作りは、通常の靴と比べると簡単に作れますが、パンプス等と同様足に対する接地面が少ないので、しっかりと合わせないと痛くなることが多々ありますのでここは注意が必要です。
※因みに赤い革の先から10o程、革に対して垂直な線が型紙上の貼りシロ予定線ですが、実際に足に合わせたときのラインが、その下の斜めの線となっております。
この線が、甲の高さや角度によって微妙に異なりますし、同じ人でも左右で異なります。

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アッパー部分が完成です。因みにミシンは一切使わず総手縫いで仕上げてみました。

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次は底材です。

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前回は5oの革を使い、最後に薄いシートを貼り付けましたが、今回は3o厚のショルダー革を切り出し、本底では4oのクレープを貼ることに・・・。

一昨年、花火大会にサンダルを履いて出かけた時、クッション性が弱いからか地面からの“反発”が強く、少し疲れるな・・、と感じたので今回はこちらの仕様で進めてみることに・・。

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しっかりとシャンクも入れてます。

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でもって、底材と縫い付けていきます。

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こちらは4oのクレープ素材・・。

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シャンクの出っ張りの収まりが良くなるよう、少しグラインダで段差を付けてます。
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ヒールも一枚だけ積み上げ革をかませることに・・。

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でもって、完成〜!

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底材のみでなく、トング部分を縫い付けたり、シャンクを入れたり、と前作から少し改良を試みてみました。

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今度は20年位持つかな・・・。

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2017年07月12日

Kくん型紙づくりB(内羽根編)〜その弐〜“災い転じて福となす”の巻

久々ご登場のKくん・・・、約4か月ぶりかな・・・。

これまで“型紙づくり”をメインにご紹介しておりましたが、今回の内羽根はハンドソーンで仕上げるということもあり完成までに少し時間が掛かっておりました。
※前回の様子はこちら⇒http://sakaiworks.sblo.jp/archives/201702-1.html

で、完成形までのご紹介がまだでしたので、続きを“その弐”ということで・・。

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今回は“サイド芯”にも挑戦です。

殆どの靴には、トウ部分には“先芯”、そして踵部分には“かかと芯”もしくは“月形芯”という心材が入っております。
つま先を保護するため、とかキッチリ靴が足について来る(踵をホールドする)ように、といった理由で入れられているのですが、サイド芯までは入っていない場合が殆どです。

ハンドソーン等の手縫い靴ではよく行われる手法ですが、“先芯”や“かかと芯”はもちろん、靴の側面にも革を一枚入れることにより、型崩れを防ぎより靴を長持ちさせるのが主な目的です。

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右・左、更には内・外と計4つの型紙を作り・・・、

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基本、アッパーと同じ革をライナーとの間に挟み込んでつり込みを行います。

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つり込みは、もう大分手馴れてきたご様子・・・。

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あっという間に仕上げてしまいました。

で、その後の“掬い縫い”も結構サクッと行い、かなりのハイペースで進んでおりましたが・・・、

その後の“出し縫い”をかなり手こずったご様子・・・。

靴の修理のお仕事をされている関係で、出し縫いは機械(専用ミシン)で仕上げる予定だったのですが、
“踏まず”(内側中足部、いわゆる土踏まずの辺り)を内側に攻めすぎたのでしょう、

“針が入りませんっ”

といわれたとのこと・・・。

なるほど、これで時間が掛かったわけですね・・。

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確かに、だいぶ攻めましたね・・・。

で、色々と検討した結果・・・、今回は“ペグ打ち”という技法でなんとか完成と相成りました。

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ワックスの仕上げも、なかなかいい感じで・・・。

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攻めに攻めた踏まずのアップ・・・、

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因みに“ペグ打ち”とはこちら・・・、

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19世紀後半、まだ接着剤はおろか釘等も量産される前の時代、靴底を主に止めていたのは“peg”といわれる木製の釘だったようです。※因みに日本では“ペイス”という名前で今も多少使われています。

昔の“ウエスタンブーツ”などはこの方法で留めてあるものが多かったようです。

また、アメリカの矯正靴として有名な“DrScholl(ドクターショール)”のCOPEGという靴もこのpegを打ち込むことにより、アーチのサポートを強化した靴として、一部のコアなファンがいることでも知られています。※因みに“Dr.scholl”“copeg”と叩くと所謂“靴マニア”たちがこの靴の良さを熱く語っていますので、興味のある方はどうぞ・・・。

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オールドシューズ、ヴィンテージシューズをこよなく愛するKくんとしては、まさに、

“災い転じて福となす”的な感じで仕上がりました。

Kくん、次は“ローファー”の型紙づくりに突入です。
posted by tomo at 14:24| Comment(0) | 靴専科・型紙づくり

2017年07月10日

Mさん追っかけ記録@(外羽根編)〜マッケイ縫い、内側はガタガタで茫然〜の巻

昨年辺りから“パクチー”が大ブームになっているようですが、最近のマイブームは“ディル”・・・。
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サーモンのマリネなんかに合わせると美味いヤツです。

ただ、スーパーなんかでは置いてないところもあったりして・・・、

“じゃあ作っちゃえっ!”

ということで、先月からベランダ菜園始めました。

ついでに、肉料理に合わせるローズマリーや、バジル、でもってパクチー(コリアンダー)なんかも一緒に育ててみようかと・・・。

因みに6月頭に一斉に種まき(ローズマリーのみ苗植え)をして(ちと遅すぎた感はありますが・・)、

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こちら、種まきから2週目のディル・・・。

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更に3週目・・・。

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でこちらが今日の状態・・・。

なんか、大丈夫かっ〜! めっちゃヒョロヒョロなんですけど・・・。


因みに・・・、

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こちら同時に植えた2週目のバジル・・・。

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更には3週目のバジルと・・・。ここまではあまり大差ないのですが・・・、

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今朝のバジルっ!

おぉ〜、大きくなっとるやないか〜・・・。もう摘心できるレベルかな・・・。

メインのはずのディルが、なんだか心許ないのが気なって仕方がない今日この頃・・・。

あっ!タイトルと全然違う話になってしまいましたが・・・、

ベテラン・Mさんの追っかけ記録ですね・・・。
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先芯を入れ、つり込みまではもう余裕のMさん・・・。

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ミッドソールを底に貼り付け、マッケイ縫いの縫い穴を“打ち込み錐”を使って開けております。

ここで重要なのは、打ち込みの角度・・・。

ヒールのアタリから中足部辺りまでは、ほんの少し内側に傾けるように打ち込むのですが、トウに近づくにつれその角度を深くしていきます。

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ソールの厚みなどにもよりますが、今回は写真のようにトウ部では45度位の角度で打ち込んでいますね。

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その後、木型を抜いて穴の位置をチェック・・・。貫通していないところがあれば、菱錐でしっかりと穴を開けていきます。

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その後は“出し縫い”・・・。

チクチクチク・・・・、チクチク・・・と。

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Mさん、マッケイは初めてなので最初は多少手こずったところはありますが、Mさんの小さな手で旦那さんの27.5pという大きなサイズの靴を作っているからでしょうか、結構先っぽまで手が届いたようで、かなりのスピードで縫い上げました。

でもって昨日、“出し縫い” 完了〜!

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精も根も尽き果てたような顔で、完成をアピール・・・・。

と思いきや・・・、

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内側がガタガタなので、茫然としてしまった顔のようです。

角度が安定しないと、どうしてもこうなってしまいます・・・。

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大丈夫、初めは誰でも同じですよ。中敷きで隠れて見えなくなるから安心してくださいっ!

Mさん、次回いよいよ完成です。
posted by tomo at 10:35| Comment(0) | 生徒さん追っかけ記録

2017年07月03日

スニーカーのオールソールに挑戦っ!

先日、無事お嬢さんの子供靴を完成させたSさん。

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今度は、ご自身が気に入って履いてきたスニーカーの底(踵)がかなりすり減ってきたので、そちらの修理を行うことに・・・。

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市販のスニーカーで、ソールはウエッジ構造・・・、写真のように、@ウエッジ部、Aミッドソール部、でBアウトソールと3層構造になっております。
地面に接するアウトソールはもちろん、ミッドソール、更には一部ウエッジまでイッちゃってますね・・・。

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取り敢えず、ヴィブラムのアウトソールをシンナーを使いながら丁寧に剥がしていきます。

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ご覧のように、削れているミッドソール部・ウエッジ部は、外側がメインで削れており、且つ後方部はヒールをラウンドさせるためか、あらかじめ意図的に削られていることが分かります。そこで銀ペンの線であたりを付け、その線より後方をまずは平坦に削っていきます。

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ほぼ平坦に削れました。また靴底前〜中部に残っていたノリ跡も丁寧に削り取っておきます。

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その後、ウエッジ・ミッドソールと同じスポンジ素材を貼り付けます。

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この写真ですと、補てんしたパーツの厚みが少し足りないように見えますが、オリジナルの靴もヒール部は少しラウンドしておりましたので、敢えてこの厚みで抑えております。

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更に、補てんしたパーツとオリジナルのミッドソールとの間の段差をなくすように削っていきます。

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そして、最後にアウトソールを貼り付けていきます。

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ヴィブラムの在庫は工房にもいくつかありましたが、ご本人曰く、
“オリジナルと同じものがいいなぁ・・・。”
ということで、ご近所のシウ〇ウさんでオリジナルと同様、『vibram1220 black』を購入・・・、¥1600也・・・。

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で、最後にすべてを削り廻して・・・・、

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完成〜!

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街の修理屋さんに持っていけば、“オールソール”で¥8,000〜¥10,000程掛かりますが、¥2,000弱で済みました。

またガンガン履いてあげてください。
posted by tomo at 03:40| Comment(0) | 工房及び教室のこと