歴3年目に突入のYさん・・・。

初めての靴は“セメンテッド(圧着)”でしたが、2足目で“ハンドソーン製法”、3足目では“ノルウィージャン製法”と着実にスキルアップしております。
その評判が社内に広まってしまったようで、昨年秋ごろからは同僚の方のお財布作りや、靴の“オールソール”(ソールとヒールの張り替え)等で、暫くご自身の靴づくりから離れてしまっておりましたが、久しぶりに再開です。

今回は、まだやっていなかった“マッケイ製法”にてローファー作り、しかもまたまた新しい木型を買ってきました。
これでマイ木型は3足目・・・。好きだな〜・・。
革は栃木レザーの濃茶をチョイス・・、ちょっと堅めの革・・・・。

つり込みもお手の物です。

手縫い用の糸に刷り込む“チャン”の作り方も説明・・・、

同じ教室で、ハンドソーンに挑戦中のSさんと一緒に、仲良く、
“スリスリスリ・・・”因みにマッケイを手縫いで行う場合、以前はイノシシの“毛ばり”を使っていましたが、いまでは入手しづらくなってきたとのことと、初めての方には多少扱いにくいということもあり、うちでは極細の針金を二つ折りにし、先端をハンダで固めた“マッケイ専用の針”を使っています。
しかしこの針一本、300円前後と決してお安くありません・・。
また何度も底縫いをしていくと、先のハンダが剥がれてきて2つに割れてしまうんです。
以前、“所詮ハンダで留めてるだけでしょっ!”
ということで、鏝とハンダを買ってきて自分で作ってみましたが、ちょっと素人には難しい代物でした・・。
なので、Yさんにも“なるべく針を壊さないよう、慎重に扱ってください”
と説明したところ、自称“バネ屋”のYさん、

なんと自分で作ってきてしまいました・・。
しかも大量に・・。すげ〜・・・。
流石プロっす・・・。
で、なんやかんやで完成〜!

これで一通り“手縫い靴”を作り終えたYさんですが、まだまだ靴への探求心は衰えません。
次作は“チロリアンシューズ”か“ベビーシューズ”でお悩み中とのこと・・・。
随分と両極端な選択肢ですな・・。