2016年06月30日

職人Sさん、いよいよファイナル!

度々ご登場いただいているSさん・・・。

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当教室へは2013年8月から通い始めて約3年・・・、いよいよファイナル!!
寂しい限りですが、今作をもって一旦卒業と相成ります。
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最後は、ホールカットの靴で締めくくるようですね。
やはりこれまでの靴と比べ、つり込みが少し大変だろうということで、仮つり込みで癖付けをしてからの作業となります。

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得意の焦がしもバッチリです。

うちに残っている写真を見る限り、全部で8作品確認できますが、本人曰くトータルで11足完成させたとのこと・・。

お家でも作ってたのね・・。

3年で11足・・・。すごいペースだな・・。

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こちらが記念すべき1足目・・・。
サドルシューズをチョイスし、最初っからハンドソーンにチャレンジしてました・・。

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次足はこちらの内羽根・・。
最初の1〜2足は、さすがに1足完成させるのに半年以上かかっていましたから、それ以降は大体一足2〜3か月ペースで完成させていた計算になります・・・。

因みにSさん、普通のサラリーマン・・。改めて凄いな・・・。

確かこの内羽根の仮履きが、写真にはありませんが、職場での室内履きとしてしっかり完成させてましたから、これも数に入れているのかな・・・。

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で、こちらの外羽根からは、ご自身で型紙づくりにも挑戦されていました・・・。
なかなか斬新なデザインです。

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でこちらがゴルフシューズ・・。

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専用スパイクも付けて、かなり本格仕様です。

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こちらは、確か職場での室内履き用ルームシューズ・・。
もちろんこちらも手縫いです。

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今年に入って記憶に新しいところでは、“雨の日用”として作成したブライドルレザーシューズ・・。

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そして、前作のノルウィージャン・ウエルト製法での“マウンテンブーツ”。

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でもって、ついに最後の靴の完成・・・。

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そして、足入れです。


いや〜、ほんっとに寂しいっす・・・。

でも、もうここまで来たら、自分で多分なんでも作れちゃうでしょうね・・。

“また何か分からないことがあったら、チケットで戻ってきます。”と一言を残し、職人Sさん、卒業です。
posted by tomo at 12:52| Comment(0) | 工房及び教室のこと

2016年06月24日

Kくん型紙づくり@(外羽根編)

今年3月から通っていただいているKくん・・。
修理関係のお仕事をされているようで、より靴の知識を深めたく、型紙づくりから学びたい、ということで通っていただいてます。
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まずは、木型を基にゲージ作りから・・・。
靴を作るうえでは、立体的な木型をいったん平面に起こしなおす必要があります。

人間の足の形に近い、複雑な形の木型をそのまま平面にするのは大変なので、まずは@底面、そして木型の中心(センター)からA外側(小指側)、B内側(親指側)と3つに区切ります。
3つに分けたとはいえ、それぞれの面には微妙な曲線や湾曲・くぼみ等がありますので、それらを一旦平面状に起こしなおすわけです。

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こちらは、センター〜外側(小指側)の面を写し取ったもの・・。

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内側(親指側)も同じようにクラフト紙を使って作成します。

で、その2枚(内外)を1枚にまとめたものを“マスターゲージ”とします。

このマスターゲージさえ作ってしまえば、あとは外羽根以外、モンクストラップや内羽根等、羽根モノの靴はどんな靴の型紙も作ることができます。
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今回は外羽根の型紙づくりとなりますので、コピーしたマスターゲージに、外羽根独自のルールに乗っ取ってラインを描いていきます。上の写真にあるのが外羽根仕様でラインが書かれたマスターゲージとなります。

その後、そのマスターゲージを使って“展開図”と言われるものを作図していきます。
マスターゲージ作りもそうですが、やはり型紙というのはすべての大元となりますので、かなりの精度が求められます。

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このあたりの“精度”というのは、もう場数をこなすしかないですね・・・。
マスターゲージ作りや、展開の仕方そのものはさほど複雑ではありません。数回やればおおよそ覚えられると思いますので、あとは何度も同じことを繰り返し、その精度をいかに高めるか・・、というところにかかってきます。

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なのでKくんも、同じものを何回か繰り返してます。

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同じマスターゲージで、同じ展開の仕方をしても、重ねてみると微妙に違っているのが分かると思います。
この誤差をちょっとでも少なくしていくわけですね・・。
まさに日々精進っす・・。

展開図が完成したあとは、それを基に型紙を作っていきます。

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ここでは、いくつかに分かれた型紙に“貼りシロ”や“縫い割代”、また“折込み(ヘリ返し)シロ”や“つり込みシロ”等を付けて型紙をカットしていきます。

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また、ライナーの型紙も同時に作成していきます。
ライナーの型紙はアッパーの型紙をベースに作成していきますが、いくつかのルールさえ覚えてしまえば、次の内羽根やほかのデザインの靴でも同じ考え方となりますので、ちゃんと次回まで覚えておいてくださいね。

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いよいよ、革の裁断です。
大分気合が入ったきたKくん・・、革も自前で揃えました。なにやらライナーで使う革は素仕上げの“ホース”を購入したとのこと・・。

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ヘリ返し等の下処理をして・・、

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つり込み作業へ・・。
因みにつり込みは独学で何度か経験済とのことでしたのでお任せで・・。

ただ、購入してきた革がだいぶ堅かったようで、なかなか甲部の皺が伸びずに苦戦を強いられることに・・。

ただ、ここもちょっとコツを伝えてあげると、スーッと皺が消えていき・・、
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なかなかいい感じに仕上がってきました。
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それにしても、この木型・・随分とロングなノーズっすね。
posted by tomo at 14:02| Comment(0) | 靴専科・型紙づくり

2016年06月10日

Iさん追っかけ記録A(ビルケン風外羽根編)〜1年がかりでのんびり・・かわいい〜靴が完成〜の巻

ハンドソーンの靴を僅か3〜4か月程でサクっと、作ってしまう人もいれば、
の〜んびりとご自身のペースで楽しみながら作る人も・・。

こちらは、その“の〜んびり派”の代表、Tさん・・。
(追っかけ記録@はこちら⇒http://sakaiworks.sblo.jp/archives/20151106-1.html

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なにやらお勤め先で店長さんに抜擢され、だいぶお忙しくなってしまったようで、なかなか頻繁には来られなかったのですが、一年近くをかけ一足目の靴の完成が見えてきました。
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前回は踵芯を入れたつり込みまででしたが・・、
今度は先芯を入れてアッパーのつり込み作業を完了させます。
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仮履きで作った先芯の型紙を使い、ライナーに当たりを付け・・、
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心材を切り出し・・、

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トウのつり込み作業・・。

大分、間隔が空いてしまい、“もう忘れちゃった〜”とは言いながらも、
“手”の動きは何となく覚えていたようで、思ったよりもキレイにつり込みしちゃいました・・。

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底面をグラインダーで均して・・・、

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底材には“レザークレープ”という、ちょっとお高めですが断面が革っぽく見える素材をチョイス・・。

アッパーに当ててみては、“かわいい〜”・・・。
グラインダーで削り出し・・、
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レザーの“押し縁”を当てては、“かわいい〜”・・・。

なんでも“かわいい〜”のね・・。

でもってヒールを取り付け・・、
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完成〜!

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最後に革ひもに金具の取り付け・・・。

“かわいい〜”

なんとも便利な日本語ですな・・。

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Tさん、お仕事がお忙しいながらも、次はフリンジのついた“かわいい”ショルダーバッグを作りたいとのこと。

さて次は何回“かわいい〜”を連発するでしょうか?
posted by tomo at 14:19| Comment(0) | 生徒さん追っかけ記録

2016年06月02日

またまたポストマン

前作でビジネス用の“ポストマンシューズ”を完成させたSさん・・。

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余程このシューズが気に入ったのか、次は続けて“ポストマンブーツ”を作成中。

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赤茶のボックスカーフを使っていよいよ大詰めです。

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前作のウエッジソールもお気に召したようで、今回はホワイトのソールをご自身で購入してこられました。

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押し縁をつけて早速圧着機へ・・。

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グラインダーで削りまわして・・。
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あっという間に完成〜!
一足目と若干構造は違いますが、大きな流れはほとんど同じなので4ヶ月強で完成してしまいました。

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堅めの革でしたので、つり込み時に甲部の皺を消すのに少し苦労しましたが、かなりスピード完成と相成りました。

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因みにお隣が前作のポストマンシューズ・・。
会社に履いていっているとのことで、だいぶいい感じになってきてます。
こちらはカジュアルシーンで活躍してくれそうです。

もともとはカバン教室の生徒さんだったSさん・・・、自作はまたカバン製作に戻る予定でしたが、急きょ“チロリアンシューズ”にチャレンジとのこと。

靴づくりの面白さにハマってしまったようです。
posted by tomo at 13:00| Comment(0) | 工房及び教室のこと