2015年11月28日

Uさん追っかけ記録@世界にひとつだけの革〜“クーズー”ってなに?

2足目のUさん・・・。
最初の靴はセメント(圧着)式での羽根ものでしたので、次は早速ハンドソーンにチャレンジです。

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中底の下準備をして・・、

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仮履きのアッパーを作成してます。
ピンクの素材は、履き口に入れるクッションですね。

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型紙はこんな感じ・・、いわゆるマウンテンブーツのようです。

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仮履きを完成させ、早速足入れ・・。

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サイズ的に少しタイトなのと、トウをもう少し膨らませたい、ということで、木型に肉付けをしていよいよ本番へ突入です。

因みに、使用する革は“クーズー”という革・・・。自前でネットオークションで購入されたみたいです。

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なにやら独特の風合いですな・・。

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うわっ! 傷だらけ・・・。

どうも主にアフリカに生息しているウシ科の動物のようですが、見た目は大きめの鹿みたい・・・。
角の長いオスは、牝を巡って喧嘩などで出来たこの傷が、この革の最大の特徴らしいです。

各個体によって、傷のつき方は千差万別・・・。つまり、同じ表情のものはひとつとしてなく、世界にひとつだけの革・・・。

初めて触ってみましたが、しっかりしていますが非常にしなやかな印象です。

いいなぁ〜、今度自分も買ってみよ〜っと。

因みにこちらがクーズー・・・。
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裏から指で押し上げると、色が変わる、いわゆる“プルアップ”の革で、なかなかいい表情です。

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どんな、マウンテンブーツが出来るか、今から愉しみ〜。

一緒に教室にいたOさん、クーズーですから・・。“クズ”じゃないですよっ!
posted by tomo at 17:25| Comment(0) | 生徒さん追っかけ記録

2015年11月26日

Nさん追っかけ記録A(ナウシカブーツ編)〜ソール選びで日が暮れる〜の巻

Nさん、自作のナウシカブーツの続きです・・・。

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踵芯の吊り込みを終え、今度は先芯を入れて吊り込みを完了させます。

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ライナーにラインを引いて・・、

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切り出した先芯をシンナーに浸します。

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ここからは時間との勝負・・、先芯が乾ききる前に完了させないといけないので、黙々と作業に没頭してます。
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何とかキレイに吊り込みが完了しました。

この後、コルクなどの中モノを詰めて・・・、
ここからはいよいよ最終段階、ソールとヒールを決めていきます。

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なにやら色々お悩みのご様子・・・。素材や、厚み、色と組み合わせは無限にありますからね・・・。
もっと悩んでいただこうと、いっぱいご紹介してみました。t

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あ〜あ、窓の外・・・。真っ暗になっちゃいましたね・・。

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結局ソールは、無難な黒のクレープ、4mmに決定。
ヒールは次回に持ち越しのようです・・。

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次回はついに完成かな?
posted by tomo at 16:03| Comment(0) | 生徒さん追っかけ記録

2015年11月21日

Yさん追っかけ記録@(ノルウィージャン編)〜ほとんど職人化して大忙し〜の巻

追っかけ記録では初の男性として登場のYさん・・。
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最初の靴をセメント式で仕上げ、次足でハンドソーン、そして3足目でノルウィージャンと着実にステップアップしてます。

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今回のアッパーはショートブーツで、型紙としてはパーツはこれだけです。

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さすがに3足目ともなると慣れたもので、サクサクッと仮履きを作成し・・・、

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早々に本番へ突入・・・。今回は“ディナオイル絞り”という渋めの革をチョイスしました。

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前作のハンドソーンでも先芯は床革を使ったトウパフ仕様でしたので、今作も・・・。
手は抜きません・・。

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黙々と作業をこなします・・・・。

て、あれっ!黒い靴に変わってるっ!!

どうやら、自分の靴の修理をしている模様・・・。いわゆる“オールソール”といって靴底全体の交換作業のようです。

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ご自身でしっかり、分解写真まで写して・・。

お店に出せば、¥10,000位は掛かりますしね・・・。
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もう完全に職人と化してます・・・。

確か2週間ほど前は、同僚のカバンの修理もしてました。
その様子はこちら⇒http://sakaiworks-bag.sblo.jp/article/167334812.html

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もういつ会社を辞められても食べていけますな・・。
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このまま自分で出し縫いかけるか、業者に頼むかお悩み中・・・。ひとまずここまでで修理を一旦離れ、ノルウィージャンの作業へ軌道修正・・。

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お〜、本業?もしっかりしてます。
チェーンステッチは今回初めてでしたが、キレイに仕上がってますね〜。

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“ディナオイル絞り”もいい表情してます。

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今日の作業では、中モノを仕上げ・・、

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次回、中板を付け、だし縫い作業へと入ります。

修理と製作で、ダブルの出し縫い作業・・・。大忙しのYさん、年内にもう一回くらいご登場いただきましょう。
posted by tomo at 15:05| Comment(0) | 生徒さん追っかけ記録

2015年11月15日

マッケイ縫い最速記録

1足目のTさん・・・。

Tさんボタンブーツ@.jpg

クラシカルなボタンブーツを、青と黒のボックスカーフのコンビネーションで作成中です。

ボタンブーツというと、黒はまあともかくとして、“クラシカル”というくらいですから、茶やグレーといった地味な色使いが多いのですが・・・、
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このような明るく光沢のあるブルーだと、またちょっと雰囲気が異なって見えます。

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ボタンも敢えてメタリックな雰囲気で、Tさんらしいボタンブーツに仕上がってます。


底縫いも圧着ではなく、マッケイ製法で手縫いしていくことに・・・。

TさんボタンブーツC.jpg

手縫いでのマッケイ製法は、これまでも何度かご紹介してきましたが、トウ部分(靴の足先部)に手が届かないので少し厄介です。

靴の外(底面)からと内(中底面)から針を刺しながら、8の字に縫っていくのですが、足先の20穴位は内(中底面)に指が届かず、針を通せない為、
⇒@まず外側から針と糸を通す。
⇒A内側からの糸から一旦針をはずし、外側からの針に結わえる。
⇒Bそのまま@で外側から通した糸と針を一旦抜き取る。(これで内側からの糸が穴を通って外側にでる。)
⇒Cもう一度外側から針と糸を通す。

といった具合に、針と糸を結わえたり外したりしながら縫い進めていくので、時間も掛かりますし、チャンをつけた糸も弱くなってくるので、糸が切れる恐れもあります。

なので、初めての人は片足で5〜6時間掛かってしまうことも・・・。

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今回のTさんもそのつもりで進めていきましたが・・・、

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意外や意外・・・、一番先端の穴まで手が入ってるじゃありませんかっ!

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Tさんの手が異常に小さいのか、ボタンブーツの構造がそうさせているのか・・、普通に縫い進めてしまいました・・。

本日マッケイ縫いの最速記録が誕生です。
posted by tomo at 17:13| Comment(0) | 工房及び教室のこと

2015年11月09日

Mさん追っかけ記録A(スニーカー作り編)〜道草ばかりでやっと仮履きが完成したよ〜の巻

先月から連載が始まりました、Mさんの追っかけ記録、第2弾・・・。
※Mさん追っかけ記録@はこちら⇒http://sakaiworks.sblo.jp/archives/20151005-1.html
MさんスニーカーG.jpg

ようやく仮履き(フィッティング)の完成が見えてまいりました。

“ようやく”と言っても、決して遅くは無いのですが・・・、
彼女の場合、どうも昔から途中で“道草”やら“脱線”が多いもので・・。

敬老の日の直前には、御祖父様へのプレゼントということで、革のストラップを作ってみたり・・・、

旦那さんが買った靴が少し小さかったらしく、ストレッチャーで革を伸ばしてみたり・・・・。

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この日も工房のホワイトボードに、“忘年会”の告知落書きを書いてみたり、と・・・。

(あ、今年も忘年会やりますので、詳しくはボード見てくださいね。ボクが書いたんじゃありませんから・・・。)

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でも、なんだかんだであのパズルのような型紙から、なんとかアッパーとライナーを全部組み立てることが出来ました。

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多少、手直しをするところも出てきましたが、大まかにはこれで進めることに・・。

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かかと芯やら、先芯の型紙も作り・・・、

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フィッティングの本吊り込みの様子・・。

まあ、もう10足近くは作ってますから、この辺はお手のもんですね。

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あとは、旦那さんに履いてもらって、サイズのチェック、そして色を決めてもらって、いよいよ次回から本番へ突入となりました。

年内に第3弾として、もう一回くらいは報告できるように、あんまり道草しないでね。
posted by tomo at 08:30| Comment(0) | 生徒さん追っかけ記録

2015年11月06日

Tさん追っかけ記録@(ビルケン風外羽根編)〜閂の向きを間違えて慌てるの巻

1足目のTさん・・。

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いつも靴下を重ね履きしているそうで、コロンとした感じの靴を作りたい、と・・・・。

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第一印象が“可愛いっ!”
ということで、タンニンの“テキスト”という革をチョイスしました。
麻袋のような表情が特徴的な、なかなか良い革です。

革の裁断後、履き口をへり返したり、コバを磨いたりしながら・・・、

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なんとかアッパーが完成しました。

ところが・・・、

最後の閂(カンヌキ)の縫い方向を間違えてしまった模様・・。

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慌てて糸を切り、再度縫い直しましたが、ミシン穴は残っちゃいました。

まあ、幸い独特の風合いの革でしたので、差ほど目立つことなく・・・。

目を凝らしてよ〜く見なきゃ分かりませんよっ!

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気を取り直して、吊り込み作業に入ります。

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吊り込みのとき、履き口が下がり過ぎないよう、残したライナーにもしっかり釘で留めてます。

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キレイに仮吊り込み出来ました。

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ここからは踵芯の作成です。
紳士靴のように、かっちりさせたい場合は通常5mm厚の床革を手で漉きますが、今回は1mm厚のものを2枚重ねで作ることに・・・。

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5mm厚ですと、型崩れはしませんが“少し堅すぎる”という方もいるので、カジュアルな靴の場合は1mmのものを2〜3枚重ねることで、その方の希望の厚さに調整しています。

次回、いよいよ“本吊り込み”に突入です。
posted by tomo at 14:00| Comment(0) | 生徒さん追っかけ記録