2015年03月20日

最高齢vs最年少

こちら、以前にも当ブログにご登場いただいたSちゃん・・・。
一昨年の夏休み、当工房最年少の中学1年生だったSちゃんも、この春で中3になろうとしてます・・。

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今日はちょっと早めの春休み、ということで平日にお越しいただき2足目に奮闘中です。

“あれから2年弱? もう中3か〜、早いなぁ〜”

“そうなんですよ〜、私もついこの前までやっと中学生になったと思ったのに〜”

・・・、なんだかもう数十年も生きてきたような大人コメントです。


一方こちらは、昨年末から通っていただいているTさん・・。

なんと北海道から通っていただいてます。
なんでも月いち程度でこちらに来られる用事があるので、そのついでに以前から興味があった“靴作り”をやってみたかった、とのこと・・。

北海道からというのも凄いのですが、当工房最年長の七十ウン歳というのもまたビックリのバイタリティです。

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前回、型紙から全ての革(アッパー・ライナー共に)を裁断したところで終了しましたが、

“いまひとつ構造が理解出来ない・・”
とのことで、

“型紙持って帰ってもいいですか?”

と・・。

もちろん大丈夫ですが、初めての一足ですから構造が理解できないのは当然のこと・・。

“気にしなくていいですよ。次回じっくりやっていきましょう”
とお伝えしたところ・・。

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ご自身でご自宅で組み立ててきちゃいました!

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なにやら、革の伸び方向やら、へり返しのシロまでしっかり書き込んであります。

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しかも大小2つ・・。

研究熱心なんですね〜。

外羽根って、いわゆる“閂(カンヌキ)”部分がいまいち皆さん理解するのに時間が掛かるものなんですが、あっさり正解です。まだなんにも説明してないのに・・。

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そんなこんなで、取り敢えず仮履きが完成しました。

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年齢差60歳の今日の教室・・。
posted by tomo at 13:56| Comment(0) | 日記

2015年03月08日

変則ストラップパンプス

靴暦2年、3足目のMさん・・。

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なんとか春にはストラップパンプスが間に合いそうです。

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このパンプス、パッと見では分かりませんが、とっても変則的で複雑な作りでして・・・。

特にストラップ部分については、組み立て順序を間違うと完成予定図どおりにならないというシロモノ・・。

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アンティークの大き目の尾錠が付いており、おしゃれな感じではありますが・・・。

尾錠というのは本来ストラップの長さの調節を行う為に取り付けるものですが、この靴では長さ調節が出来ません。

この写真では分かりづらいのですが、外側の尾錠の付け根にはストラップと同じ幅の太めのゴムが付いており、脱ぎ履きの際は、そのゴムが伸び縮みすることで甲を抑えます。

つまり、尾錠は全くの“飾りもの”というわけ・・・。


なぜ!?

この靴をデザインした人っ!!
単なるファッションとして、こんな面倒な手間を掛けたの?

まあ脱ぎ履きの時、いちいち尾錠を取り外しする手間が省けるといえば省けますが・・・、
ただ、やはりゴムはどうしても劣化が早いので、いずれは伸びてしまいますし・・。

伸びたゴムの交換はかなり厄介な気がします・・・。




ご本人のたっての希望で、一応“完コピ”はしましたけど・・・。

デザイン重視で、修理のことはあまり考えていない靴が最近は多いな〜、と思う今日この頃・・。

まあ、そんなことをここで言ってもしょうがないっすね・・。一応、うちで作ったからには、何とか修理はしますけどね・・。


Mさんグラインダ@.jpg

まあ、それは置いといて、底材は赤のFライトをチョイス・・。グラインダーで削ってます。

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ヒールは40mmのプラヒールを使い、アッパーと同じ革を巻いてます。


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暖かくなったら、是非いっぱい履いてあげてください。
posted by tomo at 15:38| Comment(0) | 工房及び教室のこと

2015年03月03日

モカシンブーツ第2弾!

暦2年、4足目のKさんです。

KさんモカシンブーツB.jpg

昨年秋に、手縫いのモカシンブーツを完成させた後、

“次は自分で買ってきた革を使って、同じような靴を作ってみたいっ!!”

ということで、モカシンブーツ“第2弾”です。

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因みにこちらが昨年秋に完成させた靴・・。

全体のシルエットは同じですが、多少デザインも変えるので、型紙も再度作り直しました。

また、工房においてあるサンプルを見て

“オパンケにチャレンジしてみたいっ!”

ということで、オパンケ仕様で再チャレンジです。

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オパンケとは、こんな感じで3mm圧のショルダー革を水で柔らかくし、木型に馴染ませて作り上げ、その船底とアッパーの革とを縫い上げていく製法のひとつです。

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下処理も済み、あとはアッパーを作り上げ、この船底に乗せて木型を抜いた後縫い上げていきます。
磨きも8割方済んで、テカってますね〜

hp用(学校案内)写真@.jpg

中段、一番右端の靴が、今回のアッパー・・。
どうやらこの“カラシ色”の革を使ってみたかったようですね・・。

そんでもって出来上がった靴がこちらっ!!


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お〜、また全て手縫いですよ。

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あれっ!?

オパンケ付いてないっ!!!


どうも、手縫い具合が気に入らないらしく、今回のこの靴はオパンケは付けずに、そのままダイレクトにクレープの底材をつけているようです。

“今回の靴は手縫いの穴の位置が微妙で・・・、穴が破れて壊れるのが嫌なんで、今回はこれで・・・。次もう一回同じ型紙でもう一足作るので、オパンケはそっちで使います。”

とのこと・・。

Kさんモカシンブーツ@.jpg

好きだな〜。

というか、完璧主義なんですね!

という訳で、次回第3弾に乞うご期待!
posted by tomo at 10:38| Comment(0) | 工房及び教室のこと