今回は、愛媛からベーシューズ作成のご依頼です。
HPのサンプルの色違いということでご注文をいただきました。
まずは型紙を基に革の裁断を・・・。

なんだか、エイみたいな、タコみたいな なんとも不思議な形です・・・。

こちらはなんとなくどこの部分か分かりそうですな・・。
因みに最初のは“Mボックス”のキャメル、濃茶のほうはこれまでも度々登場しております“リスシオ”のチョコです。
革のことをよく知る方はご存知だと思いますが、高級鞄や高級財布等の革小物でよく使用されている、なかなか“セレブ”な革たちです。

タンニンですが、ここは敢えて磨かず、縁返しで・・・。
磨きバージョンもいくつか作成してみたのですが、ベビーシューズの場合、この方がなんとなく“ソフト”な感じがしてしっくりきます。

ライナー(裏革)も天然成分“ミモザ樹脂”でなめした、“お肌に優しい”革、“ラセッテー”を贅沢に使用・・。

上の写真の左端の2枚は足首周りのクッションです。
生後2年未満の赤ちゃんの足はまだまだ未発達な為、足首がまだ固定されておりません。
なのでしっかりクッションでサポートです。

因みにこちらは踵部に入れる芯です。
ベビーシューズの場合、この踵芯を入れないケースもありますが、やはりここは小さい時から正しい歩行を行っていただきたいので、しっかりと入れてあります。

で、全体を“麻糸”で手縫いを施していきます。

腰部アッパーとライナーが縫い合わさったら、その間に先ほどの芯をしっかり入れ込みます。


で、最後は腰部と甲部を手縫いして・・・。

完成〜!!
もちろん底材も付けてますよ。

天然素材で、赤ちゃんの肌にも優しいベビーシューズの完成です。
実際、履いていただく期間は短いですが、その後も記念品として長く保存していただけるよう、贅沢な革使いのベビーシューズ。
市販のものと比べるとちょっとお高いですが、お勧めです。