2012年09月13日

ハンドソウ・ブーム

最近、靴教室ではハンドソーンブーム・・・。

通常の圧着(セメント)方式だと、まあデザインや個人差にもよりますが一足だいたい4〜7ヶ月位で完成します。

しかし、ハンドソーン(底材もすべて手縫いで仕上げる靴)は早くても10〜12ヶ月かかるので、最初に大分脅かすんですが、それでも現在4人の生徒さんがチャレンジしています。

いま現在、丁度4人の進行具合が、各作業工程を説明するのによいタイミングなので、ちょっとご紹介・・。


まずは、二足目として今月からハンドソーンにチャレンジしているK君の今・・。

因みにK君、最初に圧着でボタンブーツ、次にカバンを製作し、当工房では3作目となります。



まずは、5mm厚の中底を水に濡らし、柔らかな状態にしてから木型の癖付け作業の写真です。

Kくんハンドソー・中底癖付け.jpg

次回これを切り回していきます。


次は、スタートから2ヶ月目のSさんの今。

癖付けした中底を木型に合わせて切り出した後、掬い縫い用の土手を作っていきます。

この作業では、丹念に研いだ包丁を慎重に革に当てて刃を進めていく必要があるので、とても神経を集中します。

その後、土手に掬い縫い用の穴を先に開けていきます。

Sさんハンドソー・中底作り.jpg

約8mm間隔・・・。赤のボールペンで印を付けたところに、これまた慎重に・・・。

下手に手首のスナップを利かさず、素直に掬い針のカーブに合わせて正確な位置に・・。


次の写真は、もうすぐ1年を迎えるTさんの今。

既に半年ほど前に完成しているアッパーを掬い縫いしていきます。


まずは、糸作り・・。

9本縒りの麻糸の先を細かく漉いていき、極限まで細くしていく作業です。
Tさんハンドソー・糸作り.jpg

その後チャンを塗りつけ、いよいよ掬い縫い。

Tさんハンドソー・掬い縫い.jpg

因みにアッパーはこんな感じ・・・。普通より少し時間がかかっていますが、兎に角丁寧に進める人・・・。キレイに仕上がってますよ。

Tさんハンドソー・掬い縫い@.jpg

初めてのチャレンジでしたので、少しチャンの塗りが甘かったのでしょうか、何回か途中で糸が切れてしまいました・・。

しっかりと糸の中までチャンを染込ませるのが大切です。


次は、女性のMさん。

Mさんハンドソー・吊り込み前.jpg

アッパーは2ヵ月ほど前に完成してます。因みに旦那さんの靴だそう・・。


Mさんハンドソー・掬い縫い@.jpg

大分、職人らしい手際になってきました。

Mさんハンドソー・掬い縫いA.jpg

掬い縫いのアップ・・・。


掬い縫いさえ終われば、後は出し縫い⇒ヒールの積み上げです。


みんながんばれ〜!!
posted by tomo at 20:06| Comment(0) | 工房及び教室のこと

2012年09月04日

型紙いろいろ・・・

以前も同じようなことをつぶやいた気がするのですが、

なぜか同じ作業が一時に集中してしまう・・・。

まあ、自分の作業の進め方次第といってしまえばそれまでなんですが・・・。


今回は、型紙作り。


新しい生徒さんがお3方、二足目に突入の方がお2方、計5足分です・・。



こちらは、先月から新たに入会いただいた、Uさんのレディースの外羽根タイプの靴。

型紙各種@.jpg

型紙パーツは片足3つ・・・。楽勝〜。


続いては、7月末から“ダンス用のシューズが作りたい”と作業を進めていらっしゃる、男性のTさん。

型紙各種A.jpg

上のUさんと同じく外羽根のスニーカータイプですが、足首周りにクッションを入れる為、こちらは5パーツ。


次は、先々週からスタートのMさん(男性)。クロケット&ジョーンズのチャッカブーツの写真をお持ちいただき、これと同じものを作ってみたいと・・。

型紙各種B.jpg

こちらも、パーツは3つ。あっ、かかと部のテープはフリーでとるから4つか・・。




型紙の色が変わってますが、特に意味はありません。

型紙はカラーケント#300の四六判を使っているんですが、東〇ハンズに買い出しに行くと、前回使ってた色がいっつも品切れ状態・・・。

工房始めた頃は薄いベージュでしたが、毎回買いに行くと同じ色が枚数不足で、ベージュ⇒黄色⇒緑⇒ピンク、で今回はブルーに・・。

ハンズさん、なんでもいいから定番を1個たくさん置いといてください。それで統一しますから・・


あれっ?なんだか話しが横道に逸れましたが・・・、

次はちょっと変わってまして、1作目内羽根靴⇒2作目トートバッグに続いて3作目で、再び靴のモカシンに挑戦中のOさん。

型紙各種C.jpg

モカシンはいわゆる吊り込みをする“被せ”タイプではなく、木型を“包む”タイプの作り方なのでこれまでの型紙とは全く異なります。

上の写真、真ん中の底ゲージの左側2つが本番で使う型紙。たったの2つ・・。

底ゲージを含む右側のものは、本番用型紙を作る為の型紙。


なので、作り始める生徒さんは“パーツ2つしかないから、簡単そう〜!”

なんていいますが、準備の分も含めると、決して簡単ではないんですよっ!



最後は、次回から2足目に突入予定のM君。一足目は外羽根タイプだったので、“次は同じ木型で内羽根にチャレンジしてみたいっす。しかも“フルブローグ”で・・・。


でた〜、フルブローグ!

型紙各種D.jpg

ご覧のとおり、一気にパーツが急増・・。


これは私だけでなく、作るM君も大変ですから・・・。

まあ、頑張って・・、後悔しないでね。



パーツの多い型紙で思い出したのが、現在3足目・・、春からスニーカー作りに悪戦苦闘しているもう一人のM君。

型紙各種E.jpg


片足だけで20パーツ以上・・・。

ライナーも含めると、両足で60パーツ。

もうパズルですよ、こうなると

スニーカーフィッティング.jpg

因みにこちらは2ヶ月程前に完成したフィッティングモデル。

現在本番用の革で組み立て中。

M君、めげずにが・ん・ば・れ・っ!
posted by tomo at 20:36| Comment(0) | 工房及び教室のこと