2008年10月25日

マックで納品

諸事情で、完成が延び延びになっていた、知人のロングブーツ。

確か前回のブログアップが、アッパー作成時で9月末だったので、フィッティング終了時からだと約2ヶ月程。

実はその前の、足の採寸はというと確か2月頃だったような・・。
足掛け9ヶ月・・・。

いやいや、お待たせしてしまってスイマセンでした。

お詫びも兼ねて、今回は工房に起こしいただくのではなく、こちらから出向いて納品することに。

昨日の激しい雨も上がり、出かけるには気持ちの良い週末。
電車に乗るのも久しぶり・・。
早速、湘南新宿ラインに乗り込むと、ボックス席に空きが・・。ちょっとした小旅行気分ですな。


で、納品先の駅前のマックで待ち合わせ。以前一度お邪魔したことがあるので、では早速ご自宅へ、と思ったら、なんだか“諸事情があって、今日はお家ではちょっと・・”、とのこと。

ということで、マックで納品。

オーダー靴完成時は、インソールのパットを微調整するので、今回は靴と一緒に、パットを付けるための接着剤や刷毛、鋏等も持参していたのですが、まさかマックで作業するとは・・。

周りのお客さんに、チラ見をされながらのちょっぴり恥ずかしい納品でした。

11_thumb.jpg

ブーツの方はというと、しっかりフィットしている様で、何とか気に入っていただけたご様子なので、まぁ、なにより、なにより・・。

2008年10月23日

この人もハマッタ!!

生徒さんのSクン。
今月からは、彼女さんの靴でオパンケ作りに精を出しています。

3mm以上ある厚い革を、ワニで引っ張り、金槌で叩き、釘で留めてを繰り返し、何とか木型に沿わせました。

オパンケ1.jpg

叩き過ぎて、少し黒ずんでます・・・。

木型から外し、希望の形に包丁で切り出し、ザックリとグラインダーで成型。
ただ、グラインダーの削りでは目が粗く細かな部分まで届かないので、その後はサンドペーパーを使う。
まずは#60番位で軽く荒削りし、更に#240番で滑らかにし、そして最後は#400番と、少しずつ目を細かくしていく。

#400ともなると、削るというよりは“磨く”といった感じ。
親指に力を込めて磨いていると、これまであった“抵抗”がフッと軽くなり、音も“ザッ、ザッ、”という音から“キュッ、キュッ”と変わってくる。
そして、乾いた布で布海苔(フノリ)をつけて磨くと、テッカテカ!!

実はこの“キュッ、キュッ、”に変わる瞬間が快感なんです・・・。Sクンも、音が変わった途端、今まであった眉間の皺がなくなり、思わずニヤリ・・・。

そして磨くストロークが倍速に・・。
オパンケ3.jpg

光沢を眺めニヤリとしながら、また磨くっ!
オパンケ2.jpg

更に倍速ストローク!!

この人もハマッテしまった・・・。

オパンケ4.jpg

最後にグルリとまわし、存分に眺めて・・・、ご満悦・・・。

それにしても、Sクン分かりやすいなぁ。





2008年10月10日

トンカン、トンカン・・。

当教室の第一号の生徒さんでもあるS君。
一足目は自身のサドルシューズを3ヶ月で完成させ、2足目はブーツにしようか、また底付けはアウトステッチにしようか・・・等と悩んでおりました。

が、彼女さんから

“私の靴のほうが先でしょ”

と軽く一蹴され、S君の計画は頓挫することに・・・。


そこで先日、早速工房にお越しいただき、採寸。
彼女さんも具体的に靴のスタイルは決め兼ねていたようで、工房内のサンプルをみて決定したのが、例のオパンケ・ムカデ靴。(そろそろこの靴の名前何とか決めないと・・。)

全体的に足はやや細めの方で、足長としては24くらいなのですが、ワンサイズ落として、23.5のオブリークの木型で進めることに。
但し若干、外反母趾気味なのでボールポイントには床革にて左右+5~10mm程度の補正を。
更にもう一点、特徴としては足首から踵のカーブが通常よりも少しキツい為、既成靴だとサイズを合わせても踵のフィット感があまりないとのこと。

よって、S君とも相談の結果、今回はサンダルではなくスニーカー仕様にして、踵にクッションを入れていくことに決定!

S君曰く、今まで体験したことのない、“踵のフィット感”というものを彼女に味合わせてあげたいと・・・。

深い愛を感じます。頑張れっ、S君!!

ということで、まずはオパンケ土台となる牛革(ベンズ)を木型にピッタリ沿わせる作業へ。
水に浸し柔らかくなった革を、叩いて、釘で止めて、また叩いてを繰り返す。柔らかくなったとはいえ、3.2mmの厚い革。そう簡単には木型に沿ってくれない。

よって兎に角叩く!
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木型のエッジが出てないっ、とまた叩く!!
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暫く上にかざして、“う〜ん”と唸りながら・・・、また更に叩くっ!!!

天高く馬肥ゆる秋の、爽やかな空に響く、トンカン、トンカン、トンカン・・。