さて、靴作り工程もいよいよ終盤へと突入です。
前回は、掬い縫いが終わりウエルトと中底とアッパーを縫い合わせたところまででした。
これは、残ったウエルトを加工しいわゆる“鉢巻き”と呼ばれる、踵部分です。ホワイトペーストとタックスで、ウエルトとの段差が無いように取り付けます。
そのあとは“中物”を詰めていきます。
後方部分は、“シャンク”といわれるもので人の体重をしっかりと支える為のもの。
最近は、プラスチック製のものが多いようですが、従来はサビ・カビ防止の為5mm厚のショルダー(革)を詰めていたようです。
今回はアッパーの革の厚みが差ほどないので、3mm厚のショルダーと市販の鉄製シャンクの組み合わせです。
前方はクッションの為板コルクを詰めてます。
でいよいよ本底をつけていきます。
まずは5mm厚の底材を少し大きめに切り出して・・・、
踏まず部分は写真のように薄く削っておきます。
これは、完成したときに靴をスマートに見せるための加工です。
最近はこの“ヴェヴェルウエスト”が流行のようです。
糊でしっかりと圧着し、ウエルトと同じサイズに切り回していきます。
キレイに整いました。
この後は、ついに最後の手縫い作業、“出し縫い”へと入ります。
まずは・・、
底材端の薄皮を、包丁で丁寧に切り込みをいれて行きます。
この作業を“チャネリング”もしくは“溝おこし”といいます。
単にウエルトと底材を縫っても良いのですが、そうすると底面に縫い目が出てしまいます。
糸切れ防止と、まあ見た目すっきりとさせるということで、こんな面倒くさい工程も加わります。
切込みを入れたら、ソフトナー(革用柔軟剤)を塗り、このように捲りあげます。
で捲られた本体に糸の収まりが良くなるように溝を掘っていきます。
ここからは、出し針を使ってチクチクと手縫いです。
一般的には縫い目が細かければ細かい程良いとされてまして、中には1インチ(約2.5cm)あたり12〜13針も縫ったりするそうですが・・・、
そうすると出し縫い片足だけで一日作業になってしまう・・・。
なので今回は荒めのステッチで・・。
途中、休み休みで6時間位でしょうか・・・。
しんどいけど、楽しい工程です。
次回、いよいよヒールの積み上げ〜仕上げの最終回!




